陽宅風水における巒頭の見方・形殺の種類
「龍・穴・砂・水」の条件を満たした「四神相応の地」が風水における最高の吉相だということを説明しました。
しかし、私たちが暮らしている環境で、「四神相応」といえる場所があるでしょうか?
おそらく難しいでしょう。
そもそも「龍・穴・砂・水」は地理風水、隠宅風水において考慮されるものです。
したがって、陽宅風水では、住宅の周りにあるもの(建物や道路など)や部屋の形状などで巒頭を判断します。
重要とすべき点は、水の流れ(水龍)と形殺です。
陽宅風水では、川、湖、池、海以外にも道路を「水龍」として考えます。広い道路も狭い道もすべて水龍とみなしますので、いかにうまく家の中に取り入れるかが重要なポイントになります。
「形殺」は、砂の一種であり、建物等の形(形状が持つ殺気)が家に悪影響を与えるものをいいます。
これらは、その建物が大きくそして近いほど影響が出やすいので、「形殺」の影響を受けていることが分かったらできるだけ早く正しい方法で化殺することが望ましいのです。
では形殺にはどのようなものがあるかを紹介します。
<形殺の一覧>
家に悪影響を与える「形殺」のなかで、代表的なものを紹介します。
○建物の角が自分の家を向いている(隔角殺、尖角殺)
精神的に落ち着かず、不安になる。特に角が玄関や自宅の門に向いていると大凶。
○T字路の突き当たり(T字路沖射殺、T字路口)
家に向かってくる車などが右折や左折をしますので、気が散らされることになります。また、鋭い気が、家に直射します。下の階ほど影響が強く、上の階ほど弱まります。
○カーブした道の外側(街道反弓、鎌刀殺、反弓水)
刀で切られるような殺気があります。特に高速道路の高さと同じ階に住むと大凶。
なお、内側の場合は包まれるようになるので吉です。
○門や窓から、細く尖ったものが見える(頂心殺、電柱冲殺)
電柱やアンテナなど、細くて尖ったものが見える場合、頭痛や不安感を引き起こす事があります。
○向かい門になっている(門門殺)
対面する家の門や玄関が、それぞれ向かい合っている場合、互いに疑心暗鬼になりがちとなる。
○家内に強い陽光が入り込んでくる(光射殺)
光が入ることは大変望ましいが、あまりにも強い光はまぶしすぎて体力や運気を消耗します。周辺に鏡張りのビルなどがあるとこのような形殺に。
○高い建物の隙間に挟まれている(天斬殺)
隙間に挟まれていると、刃物で真っ二つに切られるような殺気があります。
隙間が狭ければ狭いほど凶。高さの差があるほど凶。
強風の影響も受けやすいので生活しにくい。
○四方を高い建物に囲まれている(四害殺)
四方からの圧力によって、消極的な感情になり、孤立しがちになります。
○低い建物に囲まれている(露足殺、露風殺)
周囲とのいざこざが絶えない。また、運気を上げるのに時間がかかるようになる。
○ある家が他の建物の屋根に向いている(平台殺)
隔角殺(尖角殺)と同じ。
○周りに建物などがない(割脚水)
エネルギーが逃げてしまいます。