ヘアアイロンを使っても真っ直ぐにならない、上手くいかない原因と対処法。1日続くサラツヤ髪の作り方
毎朝、時間をかけてヘアアイロンで髪を整えても、家を一歩出た途端にうねり始める…そんな経験はありませんか?
学校・職場に着く頃にはもうボサボサで、「朝のあの努力は何だったの!?」と鏡の前で叫びたくなる気持ち、痛いほどわかります。
特に雨の日や湿気が多い日は、まるで戦う前から負けが決まっているような、やるせない気持ちになりますよね。
もし、あなたが一つでも「これ、私のことだ…」と感じたなら、この記事はまさにあなたのためのものです。
実は、ヘアアイロンが上手くいかない原因の多くは、あなたの「やり方」にあるほんの小さな見落とし。
髪質のせいでも、天気のせいだけでもないのです。
(ただし、繰り返すカラーや縮毛矯正の失敗で髪が深刻なダメージを受けている場合は、まず美容師さんへの相談が近道です。この記事は、日々のスタイリングで悩むあなたのためのテクニック集です。)
この記事を読めば、なぜあなたの髪が言うことを聞いてくれないのか、その根本原因がスッキリ解消します。そして、明日から誰でも簡単に実践できる、まるで美容師さんのようなテクニックで、一日中触っていたくなるほどのサラツヤストレートを手に入れる方法をお伝えします。
もう、湿気に怯える毎日にサヨナラしましょう。
なぜ? 私の髪がうねる4つの大きな落とし穴
「毎日こんなに一生懸命ケアしてるのに…」そう思っているかもしれません。でも、もしかしたら良かれと思って続けているその習慣が、実は逆効果になっている可能性も。まずは、あなたの「髪のうねりの原因」を一緒にセルフチェックしてみましょう。
落とし穴1:髪が「焼肉」状態!?アイロン前の下準備、実は間違っているかも
美味しい料理に下ごしらえが欠かせないように、ヘアセットも下準備が成功の9割を占めます。ここを怠ると、どんなに高価なヘアアイロンを使っても、その効果は半減してしまうのです。
髪、ちゃんと乾いていますか?: お風呂上がり、まだ生乾きの髪にヘアアイロンを当てて「ジュッ」という音がした経験、ありませんか?あれは、あなたの髪からの悲鳴です。濡れた髪に高温のプレートを当てるのは、例えるなら髪で「焼肉」をしているようなもの。髪内部の水分が急激に蒸発(水蒸気爆発)し、深刻なダメージを与え、言うことを聞かない頑固なうねり毛の原因になります。これは絶対に避けましょう。
見えない膜が熱を邪魔していませんか?: シャンプーやトリートメントの「すすぎ残し」も、実はうねりの大敵。髪表面に残った成分が膜を作り、ヘアアイロンの熱が均一に伝わるのを妨げてしまうのです。「しっかりすすいだつもり」でも、意外と残っていることがあるんですよ。
髪、ノーガードで熱にさらしていませんか?: 熱から髪を守る「ヒートプロテクト剤」は、いわば髪にとっての鎧。これをつけずにヘアアイロンを当てるのは、素手で熱いフライパンを触るようなもの。髪が熱で傷んでパサパサになり、うねりやすくなるのは当然の結果と言えるでしょう。
(補足:ヒートプロテクト剤は非常に重要ですが、目的によっては注意が必要です。例えば、ストレートヘアにしたい場合で、特にボリュームを抑えたい、または髪質がペタンコになりやすい方の場合、製品によっては重く感じたり、ストレートアイロンの熱が通りにくく感じることがあります。ご自身の髪質や目指すスタイルに合わせて、テクスチャーや量を調整しましょう。)
落とし穴2:「あの人の真似」が逆効果?アイロンの使い方が自己流すぎる
「ヘアアイロンなんて、ただ髪を挟んで滑らせるだけでしょ?」そう思っていませんか?実は、プロのような美しい仕上がりと、あなたの仕上がりを分けるのは、この「使い方」の細やかな差なのです。
プレート温度、なんとなくで決めていませんか?: 「美容師さんがYouTubeでヘアアイロンの適正温度は140℃って言ってたから」…それは、あなたの髪質に合っていますか?元々ストレートヘアの方がスタイリングを楽しむならOKかもしれませんが、手強いくせ毛をしっかり伸ばすには、140℃では正直言って力不足なことも。温度が低すぎればクセは伸びず、高すぎれば髪はダメージでボロボロに。あなたの髪質に本当に合った「適正温度」を見つけることが、美髪への一番の近道です。
一気にたくさんの毛束を挟んでいませんか?: 急いでいるとついやってしまいがちですが、一度に挟む毛束が多すぎると、熱が髪の表面にしか届きません。結果、内側の髪はうねったまま。「時間が経つと中からうねりが出てくる…」その現象の正体は、これかもしれません。
アイロンを通すスピードが速すぎていませんか?: 「ササッ」と素早くアイロンを通すだけでは、髪の芯まで熱が十分に伝わりません。髪が形を記憶する前に、アイロンが通り過ぎてしまっているのです。
落とし穴3:「湿度の壁」の存在を知らない
完璧にストレートヘアにセットできた!と油断するのはまだ早いのです。美しいストレートヘアを一日中キープするためには、「熱による固定」と「湿気からの防御」という2つのステップが不可欠です。
アツアツの髪をすぐに触ったり、結んだりしていませんか?: 髪は、熱が冷める瞬間に形が固定される性質を持っています。ヘアアイロンを通した直後のまだ温かい髪に触れたり、すぐにゴムで結んだりすると、その形のままクセがついてしまうことがあります。
「湿度70%の壁」に気づいていますか?: なぜか今日に限って上手くいかない…そんな日は、部屋の湿度計をチェックしてみてください。これはあくまで体感ですが、部屋の湿度が70%を超えると、髪は空気中の水分をどんどん吸い込んでしまい、ストレートにするのは至難の業になります。アイロンを通した時にいつもより多くの蒸気が出るのは、髪の水分がアイロンの熱に反応しているサインです。湿度が低ければ低いほどストレートヘアアイロンの効き目が良くなりますが、逆に乾燥しすぎているとパサパサした感じになります。湿度60%前後が、最もキレイに仕上がるベストな環境と言えるでしょう。
落とし穴4:そもそも髪が限界サインを出している
これは、テクニック以前の、髪の健康状態の問題かもしれません。
繰り返されるヘアカラーやブリーチ、あるいは縮毛矯正の失敗などで、毛先がチリチリになっていませんか?そこまでダメージが進行してしまうと、髪内部のタンパク質などが失われ、アイロンの熱を加えても長く形を保つための体力が残っていない状態です。
明日から変わる!サラツヤ髪を1日キープする5ステップ
原因がわかれば、もう怖いものはありません。今日からこの5つのステップを実践するだけで、あなたの髪は見違えるほど扱いやすく、素直になるはずです。
ステップ1:【乾かす&すすぐ】美しい髪の土台を完璧に整える
まず、「髪をしっかり乾かす」ことを徹底しましょう。ドライヤーの温風で髪全体を丁寧に乾かした後、仕上げにドライヤーの冷風を30秒ほど髪全体に当ててみてください。これにより、髪内部の余分な湿気を飛ばし、開いたキューティクルをキュッと引き締める効果があります。
<すすぎの新習慣> リンスやコンディショナーは、「もういいかな?」と感じてから、さらに30秒ほど丁寧にすすぐことを習慣にしましょう。すすぎ残しは、うねりやベタつきなど、髪のトラブルの原因になることがあります。
<部屋の湿度もチェック> 特に梅雨時期など湿気が多い季節は、エアコンの除湿運転や除湿機などを上手に活用し、お部屋の湿度を60%前後に保つのが理想です。これは、脱衣所や洗面所だけでなく、ヘアアイロンを使用する部屋全体の湿度を意識すると、より効果的です。
ステップ2:【守る】ヒートプロテクト剤で髪を丁寧にガード
ヘアアイロンの熱ダメージから大切な髪を守るために、ヒートプロテクト剤は必須アイテムです。
ヘアオイルタイプを使う場合は、髪の中間から毛先を中心に優しく揉み込み、目の粗いコームで均一に馴染ませましょう。これが、熱から髪を守る「鎧」の役割を果たします。
ミストタイプも、髪全体に均一にスプレーしやすく、ベタつきにくいのでおすすめです。手ぐしやブラシでなじませるだけでOK。
そして重要なのが、ヒートプロテクト剤をつけた後、髪が少しでも湿っている場合は、再度ドライヤーで軽く乾かすこと。濡れた状態でのアイロンは厳禁です。
ステップ3:【挟む】「くせ毛さん専用温度」で、ゆっくり優しく熱を伝える
髪をしっかりとブロッキング(いくつかの毛束に小分けに)し、「幅3cm」程度の適量な毛束を取ります。
そして、「1秒間に5cm」くらいの、焦らずゆっくりとしたペースで、ヘアアイロンを髪に優しく滑らせましょう。
ここで一番大切なのが、あなたの髪質に合ったヘアアイロンの温度設定です。
【くせ毛さんのための最適温度の目安】
細毛・ダメージ毛: 160℃前後
普通毛・くせ毛: 170℃~180℃
硬毛・強いくせ毛: 180℃~(※ただし、200℃以上の高温は髪へのダメージが大きいので、様子を見ながら慎重に設定しましょう!)
ステップ4:【冷ます】「クールダウン」がストレート形状記憶の鍵
ヘアアイロンを通した直後の髪は、まだ熱を持っています。この熱を素早く冷ますことが、ストレートの形をしっかりと記憶させ、さらにツヤを引き出すための重要なポイントです。
アイロンを通した部分に、ドライヤーの冷風をサッと当ててクールダウンさせましょう。この一手間が、仕上がりの持ちと美しさを格段にアップさせます。
ステップ5:【固める】湿気ブロック効果のあるスタイリング剤で最終コーティング
美しいストレートヘアを一日中キープするための最後の砦です。
仕上げに、キープスプレー(軽い仕上がりのものや、湿気ブロック効果のあるものがおすすめ)を、髪から20cmほど離して、髪全体にふんわりと纏わせましょう。これが「透明な傘」のように湿気から髪を守り、朝作ったサラツヤ髪を長時間キープしてくれます。
もう、うねりに悩まない自分へ
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
「もしかして、私の髪がうねる原因は“焼肉”状態だったのかも!」「美容師YouTuberさんの言っていた温度、鵜呑みにしていた…」など、何か新しい発見はありましたか?
ヘアアイロンが上手く効かないのは、決してあなたが不器用だからではありません。ただ、あなたの髪質に合った正しい方法、ちょっとしたコツを知らなかっただけなのです。
今日お伝えした5つのステップのうち、まずは一つだけでも構いません。明日の朝、試してみてください。きっと、あなたの髪が素直に言うことを聞いてくれる感動を味わえるはずです。
湿気に負けない、自信の持てるサラツヤストレートで、毎日をもっと素敵に過ごしましょう。
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