自転車はなぜ倒れないで走るの?その理由
普段から当たり前に乗っている人にとっては、疑問にも思わないことですが、そもそも自転車が倒れずに走っていること自体、改めて考えてみると不思議なことです。しかし、実は自転車が倒れない理由は、自転車の今後の可能性に大きく関連しており、非常に興味深いテーマなのです。
こんなにも身近な移動手段で、誰もが利用している現在でもその理由は完全に解明されているわけではありません。しかしこれまでに有力な理由の一つとされていたのが「ジャイロ効果」です。ごく簡単にジャイロ効果を説明すると、車輪の回っている運動自体が外から受ける他の方向への力の影響を防ぎ、自転車が倒れることを防いでいるというものです。
そして、もう一つの理由が、曲がったフォークです。フォークの傾斜と先が曲がっていることによって生じる効果が、自転車を倒そうとする力に抵抗しているという理論です。
以前はこのジャイロ効果や曲がったフォークが自転車が倒れない主な理由とされていました。しかし現在は、これらの条件を満たしていないデザインでもしっかりと安定して走ることが証明されています。それで、これらは安定性を高める要素ではあるものの、根本的な原因とは言い切れないことが明らかになっています。
このように安定性の理由の追及をしていくと、自転車は人間がこぐことで初めて走ることができるものなので、結局は人間の能力が大きな役割を果たしているという結論にならざるを得ないようです。