プレステ1 チートコード形式の意味と説明
PS1用のコードの種類・使い方を分かりやすく解説します。コードの種類によって、書き換えられるデータのサイズや条件が異なります。
目次
8コード (2バイト書き込み)
形式:80xxxxxx_yyyy
用途:指定アドレスに 2バイト (16ビット) のデータを書き込みます。
注意点:アドレスは 偶数 である必要があります(末尾が0, 2, 4, 6, 8, A, C, E)。奇数アドレスに書き込む場合は、前後のアドレスを3コードで補完して対応します。
例:
80010200 1234 → アドレス 80010200 に 1234 を書き込みます。
3コード (1バイト書き込み)
形式:30xxxxxx_00yy
用途:指定アドレスに 1バイト (8ビット) のデータを書き込みます。
特徴:奇数・偶数のどちらのアドレスにも使えます。
例:
30010200 1234 → アドレス 80010200 に 34 を書き込みます。(上位2桁は無視されます)
Dコード (条件分岐コード)
用途:指定したアドレスの値が特定の条件を満たした場合のみ、次のコードを実行します。
特徴:3コード、8コード、9コードと組み合わせて使用。偶数アドレス推奨(ツールにより補正あり)。
形式:
D0xxxxxx_yyzz
アドレスxxxxxxの値がyyzzと等しい場合。
D1xxxxxx_yyzz
アドレスxxxxxxの値がyyzzと等しくない場合。
D2xxxxxx_yyzz
アドレスxxxxxxの値がyyzzより小さい場合。
D3xxxxxx_yyzz
アドレスxxxxxxの値がyyzzより大きい場合。
例:
D0000000_270F
80000006_03E7
アドレス 80000000 の値が 270F の場合、80000006 に 03E7 を書き込みます。
<Dコードの注意点 (ツールによる違い)>
PAR1: アドレス末尾が0, 4, 8, C かつデータが8000未満でのみ動作。末尾が2, 6, A, Eの場合はCコード(先頭がC)で代用可能。
PAR2/caetla(シトラ): 偶数アドレスならデータ値に関係なく動作。CコードはDコードに書き直す。
PAR3: PAR2とほぼ同じ。Cコードはマスターコードとして使用。
PS X-T/X-T2: Dコードではなく7コード(先頭が7)を使用。X-Tの初期バージョンはデータが8000未満でのみ動作。
Cコード
用途:条件を満たした場合に複数のコードをまとめて実行します。
形式:
C0xxxxxx_yyzz
アドレスxxxxxxの値がyyzzと等しい場合、以降のすべてのコードを有効化。マスターコードとして使用されます。
C1000000_zzzz
PAR3起動からzzzz時間後にコードを有効化(タイマーコード)。
C2xxxxxx_0yyy
アドレスxxxxxxからyyyバイト分を次のコードのアドレスにコピー(バイトコピー)。
例:
C00DC800_ 0001
80010200_ 0100
80010202_ 0302
アドレス 800DC800 が 0001 なら、以降のコードがすべて実行されます。
PAR3ではCコード、PS X-T/X-T2ではDコードまたはFコードがマスターコードとなります。
形式:F0xxxxxx yyyy
アドレスxxxxxxの値がyyyyの場合に、選択した全ての裏技コードが有効になります。
※同じゲームタイトル中にマスターコードが含まれている場合、他のコードをオンにした時に自動的にマスターコードもオンになります。
5コード (連続書き込みコード)
用途:連続するアドレスにデータを書き込みます。
特徴:3コードまたは8コードと組み合わせて使用。
形式:5000xxyy_zzzz
xx=書き込むデータの個数
yy=アドレスの増加量
zzzz=データの増加量
例:
500A0002_0000
80100000_FFFF
開始アドレス 80100000 から、アドレスを2ずつ増やしながら FFFF を10個書き込みます。
Bコード (繰り返し書き込み)
用途:指定回数に達するまでデータとアドレスの加算を繰り返します。
特徴:3コード、8コード、9コードと組み合わせて使用。
形式:Bxxxxxx_yyyyzzzz
xxxxxx=回数
yyyy=アドレス加算値
zzzz=データ加算値
例:
B0040002_00000001
80123456_0001
アドレス 80123456 に 01 を書き込み、次は 80123458 に 02、その後も順次増やして書き込みます。
Eコード (条件分岐・多重比較)
用途:Dコードの拡張版。 (caetla:シトラ用)。複数の条件を組み合わせてコードを実行できる。
形式: E0xxxxxx_AAAABBBB
説明:アドレスxxxxxxの値がAAAAに合致した場合、以降のコードを最大でBBBB行実行する。
例:
E0111222_AABB
80123456_CCDD
80123458_EEFF
条件が満たされると、複数のアドレスにデータを書き込みます。
コントローラボタン条件 (D4コード)
用途:コントローラの特定のボタンが押されたときのみコードを有効にします。
形式:D4000000_zzzz
例:
D4000000_0108
80000000_270F
「セレクト + □ボタン」を押すと、アドレス 80000000 に 270F を書き込みます。
10コード、20コード (加算)
機能:指定したアドレスの値に、指定値を繰り返し加算します。
種類:
10コード (2バイト加算)
20コード (1バイト加算)
用途: 乱数生成など
おすすめ記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。