あるある:欲しいものがピンポイントで売ってない件について
ネットやSNSで話題の商品を見つけ、近所のお店へ向かう。
「ここならあるはず!」と売り場に直行したのに、
自分が欲しい「その商品」だけがピンポイントで売っていない……。
あなたはそんな経験をしたことはないだろうか?
似た商品は山ほどあるのに、目的のモノだけが綺麗に消えているこの現象。
本記事では、誰もが一度は味わうこの絶望的な「買い物あるある」と、その回避策について共感たっぷりに解説する。
目的の商品だけがピンポイントで消える「謎の現象」について
「まさか、自分の欲しいものだけが世界から消去されたのか?」
そんなSFじみた錯覚すら覚えてしまう、この現象。
ネットやSNSで情報収集が当たり前になった現代だからこそ頻発する、私たちの「買い物あるある」について、まずはその苦いプロセスを振り返ってみよう。
ワクワクで入店してから絶望するまでの「お約束」の流れ
全ての始まりは、手元のスマホやPCからだった。
X(旧Twitter)でバズっている便利グッズ、Instagramでおしゃれな人が紹介していた収納アイテム、あるいはYouTuberが絶賛していたDIY工具。
「ええやんこれ」
「これだ! これがあれば自分の悩みは解決する!」
そう確信した瞬間、頭の中ではすでにシミュレーションが完了している。
近所のあのお店に入り、あの棚へ向かい、その商品をカゴに入れてレジへ向かう自分。
「あのお店なら絶対にあるはず」という根拠のない自信とともに、財布を握りしめて意気揚々と家を出る。
しかし、売り場に到着した瞬間、そのワクワクは急停止する。
「あれ?、どこにあるの?」
棚の前を行ったり来たり、しゃがんでみたり、背伸びしてみたり。
何度見ても、「ない」。
つい数分前まで「今日中に手に入る」と信じて疑わなかっただけに、その場に立ち尽くした時の絶望感は計り知れない。
似た商品は山ほどあるのに「コレジャナイ感」
この現象のタチが悪いところは、別に売り場が空っぽなわけではないという点だ。
むしろ、商品はギッシリと並んでいる。
同じメーカーの「シリーズ品」は全種類揃っている。
機能がよく似た「別メーカーの類似品」も置いてある。
欲しい商品の「サイズ違い(SサイズやLLサイズ)」だけは山積み。
しかし、自分が探しに来た「そのサイズ」「その型番」「その色」のスペースだけが、まるで神隠しにあったかのようにポッカリと空いているのだ。
「いや、このSサイズじゃ入らないんだよ……」
「似てるけど、このメーカーのは耐久性が低いって口コミで見たんだよ……」
心の中で必死にツッコミを入れながら、妥協して類似品を買うべきか悩むあの時間。
目の前にあるのは大量の商品なのに、欲しいものは一つもないという、強烈な「コレジャナイ感」に襲われる。
もはや名前をつけたい!「物欲センサー」は実店舗でも発動する
あまりにもこの経験をしすぎて、
「自分が店に入った瞬間、センサーが感知して欲しいものを隠しているのでは?」
と疑心暗鬼になったことはないだろうか?
ゲーマーの間では、欲しいアイテムほどドロップしない現象を「物欲センサー」と呼ぶらしいが、これはリアル店舗でも確実に発動している。
あるいは、「失敗する可能性のあるものは、最悪のタイミングで失敗する」というマーフィーの法則の一種かもしれない。
- 「ピンポイント欠品現象」
- 「リアル店舗の結界」
- 「一点狙いの悲劇」
正式名称はまだないが、これだけ多くの人が同じ悔しさを味わっている以上、そろそろ辞書に載ってもいいレベルの現象だ。
「売り切れ」という言葉だけでは片付けられない、この不条理なタイミングの悪さ。
私たちは今日もまた、見えない何かに試されているのかもしれない。
絶望を感じやすい「3大ショップ」
「ピンポイントで売ってない」現象には、発生しやすいホットスポットが存在する。
特に私たちが日常的に利用し、頼りにしている以下の3つの場所こそが、実は最大の「発生源」だったりするのだ。
ホームセンター:広大な売り場で繰り広げられる「宝探し」という名の徒労
ホームセンターに行けば何でも揃う。私たちはそう信じている。
ネジ一本から洗剤、ペット用品まで揃うあの巨大な空間は、まさに大人のテーマパーク。
しかし、その広さが仇となるのだ。
SNSで話題になった「家事楽(カジラク)グッズ」を求めて入店したものの、キッチン用品売り場にも、清掃用品売り場にも見当たらない。
広すぎる店内を右往左往し、ようやく見つけた店員さんに写真を見せて尋ねると、無線で確認した後に返ってくるのは非情な一言。
「申し訳ありません、当店では取り扱っていないですね」
プロ仕様の巨大な木材や、一生使いそうにない特殊な工具は山ほどあるのに、一般人が今一番欲しい便利グッズだけがない。
広い店内を歩き回った疲労感と、「せっかく車で来たのに」という徒労感は、ホームセンターならではのダメージだ。
100均(ダイソー・セリア):SNSの「神アイテム」は都市伝説?
今やトレンドの発信源となった100円ショップ。
InstagramやXで「#ダイソー購入品」「#セリア新商品」のタグを見て、「これ欲しい!」と走った経験は誰にでもあるはずだ。
しかし、ここには「※一部店舗を除く」という高い壁が立ちはだかる。
SNSで見たあの収納ボックスも、便利なケーブルホルダーも、近所の店舗に限って入荷していないのだ。
「もしかして、あの商品は都市伝説だったのでは?」
そう疑いたくなるほど、何度通っても棚には並ばない。
諦めきれずに近隣の店舗を2軒、3軒とハシゴし、結局どこにもなくて、疲れ果てて妥協して買った「似たような商品」は、微妙にサイズが合わなくて使い物にならない……。
100均での「安物買いの銭失い」ならぬ「ないもの探しの時間失い」は、現代人の現代病と言えるだろう。
コンビニ:オーナーの好みに翻弄される「コラボ・限定難民」
一番身近なコンビニも、実はピンポイント欠品の多発地帯だ。
特に、テレビで紹介されたまたはSNSで人気の「新作スイーツ」や、アニメ・ゲームとの「コラボ商品」において顕著である。
「本日から発売!」の文字を見て仕事帰りに寄ったのに、スイーツ棚にはいつものレギュラーメンバーしかいない。
実はコンビニの品揃えは、店長やオーナーの発注センス(好み)に大きく左右される。
「うちの客層には刺さらないだろう」と判断されれば、そもそも入荷すらしないという残酷な現実があるのだ。
さらに辛いのは、何も買わずに店を出るのがなんとなく気まずいこと。
「目当ての商品はなかったけど、とりあえずカフェラテだけ買うか……」
と、本来の目的ではない出費をしてしまい、帰り道で「あれ、何しに行ったんだっけ?」と虚しくなるまでがセットだ。
「地域貢献」の呪縛を解いて、我々は結局ネット通販へ帰る
何店舗回っても見つからない。
足は棒になり、時間は過ぎ、手元には何もない。
そんな私たちがたどり着くのは、結局いつものあの場所、そう、インターネットの巨大市場だ。
なぜ売ってない?「売り切れ」だけじゃない大人の事情
そもそも、なぜこれほどまでに「欲しいものだけ」が売っていないのだろうか。
店員さんに詰め寄りたい気持ちを抑えて冷静に考えると、そこには実店舗ならではの「大人の事情」が見え隠れする。
単純な「売り切れ」ならまだマシだ。一番厄介なのは「そもそも入荷ラインナップに入っていない」というパターン。
店舗の棚のスペースには限りがある。お店側としては、確実に売れる定番商品や、回転率の良い売れ筋を優先して並べざるを得ない。
ネットで話題になったニッチな商品や、特定のサイズ・色は、どうしても後回しにされがちだ。
また、SNSでの流行と実際の店舗入荷にはタイムラグがある。
私たちが「今欲しい!」と熱狂している時、お店の発注担当者の手元にはまだその情報が届いていないこともしばしば。
店側も悪気があって隠しているわけではなく、物理的な制約と情報の時差によって、「今」「ここ」にないというすれ違いが起きているのだろう。
疲労困憊で帰宅してポチる瞬間
ガソリン代を使い、貴重な休日を費やして3軒のお店を回った結果、戦利品ゼロで帰宅。
ソファに倒れ込みながら、ダメ元でAmazonや楽天のアプリを開いてみる。
検索窓に商品名を入力してタップ。
すると、画面には残酷なほどあっさりと表示される「在庫あり」の文字。
しかも、よく見れば実店舗で想定していた価格より安いし、ポイントもつく。
さらにダメ押しで「明日お届け」。
「……自分の今日の3時間は何だったの?」
この瞬間に訪れる「賢者タイム?」は、現代人特有の感情だろう。
地域のお店にお金を落として貢献したかった。配送業者さんの手を煩わせたくなかった。
そんな殊勝な心がけは、圧倒的な利便性と効率の前に脆くも崩れ去る。
ポチッという軽いタップ音とともに、私たちは「ネット通販」という文明の利器にひれ伏すのだ。
それでもまた「実店舗」に行ってしまう悲しき習性
「最初からネットで買えばよかった」
そう学習したはずなのに、なぜかまた同じ過ちを繰り返してしまうのが人間の不思議なところだ。
次にまた別の商品が欲しくなった時、
「送料がかかるしな」
「今日すぐに使いたいんだよな」
「もしかしたら、あのお店にはあるかもしれない」
という淡い期待が頭をもたげる。
そしてまた店に向かい、棚の前で絶望し、結局ネットでポチる。
この無限ループこそが、私たちの消費行動のリアルなのかもしれない。
もちろん欲しかった商品がちゃんと見つかるときもあるのも事実、嫌なことは記憶に残りやすいのだ。
でも、たまーに実店舗で「最後の一つ」を見つけた時のあの快感があるから、やっぱりお店巡りはやめられないんですよね。
まとめ
「欲しいものがピンポイントで売ってない」現象。
それは単なる運の悪さではなく、現代の流通システムと私たちの情報収集スピードが生み出した、避けては通れない「あるある」だった。
- ワクワクして店に行き、絶望するまでの流れはお約束
- ホームセンター、100均、コンビニは特に要注意エリア
- 結局ネット通販が最強の解決策であることは認めざるを得ない
もし明日、また自分がお店の棚の前で「なんでこれだけないんだ!」と立ち尽くすことがあったら、思い出してほしい。
日本中のどこかで、同じように虚空を見つめている同志がいることを。
そして、その徒労感もひっくるめて買い物のエンターテインメントだと割り切り、スマートにスマホを取り出してポチりましょう。それが、令和を生きる私たちの最も賢い処世術なのですから。
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