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ゲーム改造攻略トピックス

【闇市?】Amazonで見つけた「非公式のゲーム攻略本」がヤバすぎる

Amazonで「謎のゲーム攻略本」を見つけました。

きっかけは、2025年2月5日(Steam版は2月6日)発売の、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち リイマジンド』の攻略本情報をAmazonで検索していたときのことです。

 

検索結果の一覧に、ドラクエ7のキャラクターが載っている表紙の本が表示されました。「えっと、これがゲーム発売と同時に出るVジャンプブックス(集英社)の攻略本かな?」と一瞬思いました。

筆者は、速報性の高いVジャンプブックスと、約1ヶ月後に発売される詳細な公式ガイドブック、その両方を購入予定だったため、迷わず商品ページをクリックしました。

 

 

しかし、ページを開いた瞬間に強烈な違和感を覚えました。

 

■ 値段が高い
まず価格。 公式ガイドブック(2,750円)より高いんです。攻略本って情報の信頼性が命なのに、出所のはっきりしない本が強気価格なのは不気味すぎる。

■ 著者名が英名
著者名が英名で、「誰なんだよこの人」という状態。 翻訳本という雰囲気でもなく、ゲームの日本語タイトルとの組み合わせに違和感がありました。

■ 概要欄の日本語が不自然
本の概要(説明文)を読むと、日本語が明らかにおかしい。 言い回しがぎこちない、意味が通りにくい、どこか機械翻訳っぽい。 読んだ瞬間に「これ中身大丈夫なのか…?」と警戒レベルが上がりました。

■ 出荷元/販売元はAmazonになっている
「出荷元/販売元:Amazon」表記もありました。 これ、ぱっと見だと安心材料に見えるんですが、“中身が公式・信頼できる”ことの保証にはならないんですよね。 (流通がAmazonというだけで、内容の品質は別問題)

■ 発売日がゲームの発売日より前
これが決定打でした。 本の発売日がゲーム発売日より前になっている。 2月5日発売なのに1月26日。
「えっ、どういうこと?」と素で声が出ました。プレイして検証して作る攻略本が、発売日前に“攻略”できるわけがない。

■ ページ数が少ない
ページ数も少なく、いよいよ怪しさが濃厚に。 データ量が必要なRPGで、薄い攻略本が高額で出ている…構造として無理があります。

 

 

恐る恐るレビュー欄を確認すると、そこは「星1」の嵐。「詐欺」「薄っぺらな文字だけな本」「酷い」といった、購入者の怒りと後悔の声で溢れていました。

 

 

さらに調べてみると、これはドラクエに限った話ではありませんでした。『ポケットモンスター』シリーズ、『オクトパストラベラー』、『サイレントヒルf』、『バイオハザード』など、人気タイトルの周辺で同様の現象が起きています。

X(旧Twitter)でも以下のように「Amazonに偽攻略本が蔓延している」という報告や注意喚起が相次いでおり、もはや個別の事故ではなく、構造的な問題となっているようです。

「公式だと思って買ったら、中身はスカスカの偽物だった」
そんな悲劇を避けるために、今回はAmazonにはびこる「謎の攻略本」の実態とその見分け方について、詳しく解説していきます。

 

偽攻略本・疑似攻略本とは?その特徴と問題点

Amazonなどで近年急増している、非公式の低品質なゲーム攻略本。一見すると公式の素材やキャラクターをあしらった普通のゲームの攻略本に見えます。

しかし、その正体は違います。

個人や正体不明の団体が、Amazon KDPなどの自費出版システムと生成AIを悪用して量産した、極めて質の低い代物です。この記事では、便宜上これらを「偽攻略本」「疑似攻略本」と呼ぶこととします。

購入者が後を絶たないこの問題商品。何が危険なのか、具体的に見ていきましょう。

 

1. 偽攻略本に共通する「怪しい特徴」

複数の事例やレビュー報告を分析すると、明確な共通点が浮かび上がってきます。
■ 表紙の「それっぽさ」と盗用
公式のパッケージイラストやキャラクター画像をそのまま使用。ロゴも似せてデザインすることで、「公式本かな?」と錯覚させます。パッと見では見分けがつきません。あるいは、生成AIで作った「雰囲気だけ似ている架空の謎キャラクター」が表紙の場合も。

■ 内容が極端に薄く、実用性皆無
ページ数は50~100ページ程度。これは攻略データブックとしてはあまりに薄い。おそらく中身はWebサイトのコピペ、生成AIのポン出し文章や当たり障りのない一般論で埋め尽くされており、肝心のマップ、アイテムデータ、攻略チャートが一切ないケースが大半です。「全ページ白黒印刷で写真なし」「ゲーム中盤までしか書かれていない」。そんな報告も寄せられています。

■ AI生成特有の「不自然なテキスト・画像」
本文は機械翻訳や生成AI特有の不自然な日本語。さらに深刻なのが「嘘の情報(ハルシネーション)」です。ある購入者の報告では、ゲーム内に存在しない「ディスプレイのフリップダウン」という謎の用語が登場。ドラクエの攻略本なのに架空のモンスター技が記載されていたケースもあります。プレイの役に立つどころか、混乱を招く内容。

■ 画像におけるAIの不備
挿絵や図解にもAI生成画像が使われますが、細部が崩壊していることが多い。人間が確認すればすぐに分かるミスです。しかしAI任せで大量生産しているため、そのまま出版されています。

■ 価格と発売日の矛盾
内容がスカスカであるにもかかわらず、価格は3,000円?5,000円超。公式ガイドブックより高額です。さらに典型的なのが、ゲーム発売日よりも前に発売日が設定されていること。未発売のゲームをどうやって攻略したのか。論理的に破綻しています。まさか2026年1月7日に配信された「先行プレイ版(体験版)」の内容だけではあるまいな?

2. なぜ問題なのか?購入者が被る被害

単に「本がつまらない」では済みません。深刻な問題を含んでいます。

「子供のために買ったが中身がゴミだった」「公式と間違えて高額な本を買わされた」。金銭的被害はもちろん、誤った攻略情報によって翻弄されてしまう可能性があります。

特に悪質なのが、ゲーム発売直後の「早く情報を知りたい」というファンの検索需要を狙い撃ちにする手口です。間違って買わせようとしているのでしょう。

さらに残念なのが、公式の攻略本や長年攻略文化を支えてきた編集・ライターの仕事が、検索結果のノイズで埋もれてしまうこと。質の高い情報が見つけにくくなっています。

実際、AmazonもこうしたAIによる低品質本の増加を認識しています。2023年9月、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)のコンテンツガイドラインを更新し、生成AIを使用して作成されたコンテンツの申告を義務付けました。

しかし、それでも依然として多数の粗悪本が野放しになっているのが実情です。私たち消費者が自衛する必要がある状況は、今も続いています。

 

「低品質といわれない」攻略本に必要な要素とは?(自費出版が抱える課題)

誤解のないように言っておきます。筆者は「自費出版(個人制作)の攻略本」そのものを否定するつもりはありません。
過去には有志が熱意を持って作成した同人誌や、個人攻略サイトが、公式顔負けの濃密なデータや尖った分析を提供してきた歴史があるからです。
しかし、現在Amazonで氾濫している「偽攻略本」には、有料商品として最低限備えるべき要素が決定的に欠けています。これらを知ることで、なぜ偽攻略本が役に立たないのかがより鮮明になるはずです。

攻略本に必要な4つの要素

1. 綿密に検証された「一次情報」
攻略本において最も重要なのは、情報の正確さです。実際のプレイを通じて収集した一次情報が不可欠。アイテムのドロップ率、ダメージ計算式、敵の出現条件や隠し要素。これらはネットの情報をコピペしたり、AIに推測させたりして作れるものではありません。数百時間に及ぶプレイと検証。その泥臭い作業があって初めて、信頼できるデータとなります。

2. 独自のノウハウや分析
単なるデータの羅列であれば、今や無料の企業系Wikiで事足ります。お金を払う価値のある本には、執筆者独自の視点が必要です。高難易度ボスの安定攻略ルート、最短クリアのためのチャート、効率的な育成論。著者の経験と試行錯誤に基づいた具体的なノウハウがあってこそ、読者の役に立つ「攻略本」となります。

3. 充実したビジュアルと分かりやすいレイアウト
攻略情報は「参照しやすさ」が命です。文字だけで「右に行って突き当たりを左」と書かれても理解できません。見やすいマップ、フローチャート、図解入りの解説、整理された表組み。視覚的に情報を伝える工夫が求められます。
偽攻略本の多くが「文字の羅列」や「不自然なAI生成画像」でお茶を濁している点とは対照的です。

4. 読み物としての「熱量」と面白さ
データ以外の部分、つまりコラムや考察記事も攻略本の醍醐味です。
「開発者の意図を考察する」「世界観を深掘りする」「特定のキャラへの愛を語る」。書き手の熱量が伝わる文章は、それだけでも価値を高めます。AIが生成した無難で機械的な文章では、この「ゲームへの愛」はなかなか表現できません。

なぜ「偽攻略本」はこれらを満たせないのか?

これら4つの要素を満たす良質な攻略本を作るには、膨大な「時間」と「労力」がかかります。
特に新作ゲームの場合、発売直後の数週間は最も需要が高まる時期です。しかし個人がその短期間でゲームをクリアし、データを検証し、原稿を書き、レイアウトを組むことは物理的に不可能。

実際、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では公式ガイドブックが発売されませんでした。その代わり、海外の攻略サイト「Gamer Guides」の運営チームが、高品質な非公式ガイドをWeb無料公開し、電子書籍版も提供。しかし完成までにはなんと数ヶ月を要したみたいなのです。

品質を追求すれば、発売直後の「速報性」は犠牲にならざるを得ないのです。

今のAmazonにはびこる業者は、この「品質」と「スピード」のジレンマを、「AIによる粗製乱造」という禁じ手で強引に解決しようとしています。

中身の検証を放棄し、AIで適当な文章を生成してページを埋める。発売日前に「攻略本」をでっち上げる。その結果が、レビューで星1を連発されるゴミ本の山です。
公式ガイドブックや、集合知で作られる攻略Wikiが存在する現代。個人が高品質な攻略本をビジネスとして成立させるハードルは、極めて高いと言わざるを得ません。

 

まとめ:購入は自己責任、十分な注意を!

ここまでAmazonで横行する「偽攻略本」の実態を見てきました。結論として、これらの購入は全くおすすめできません。

内容の薄さ、信頼性の欠如、そして著作権的なリスク。手に入れるメリットは皆無です。

正直なところ、記事のネタとして私が「人柱」になり、実際に購入して中身を詳細にレポートしようかとも考えました。価格が1,000円程度であれば、笑い話として済ませられたかもしれません。

しかし、中身がスカスカである可能性が極めて高い本に、3,000円~5,000円という大金を払うのは、さすがにリスクが高すぎました(笑)。そのお金があれば、インディゲームが1本、あるいは公式のガイドブックが2冊買えてしまいます。

被害に遭わないための「最終チェックリスト」

Amazonというプラットフォームの性質上、玉石混交の商品が並ぶのは避けられません。私たちユーザー自身が「地雷」を踏まないよう、自衛する必要があります。怪しい攻略本を見かけたら、購入ボタンを押す前に以下のポイントを必ず確認してください。

  1. 出版社の確認 「Vジャンプブックス(集英社)」「電撃・ファミ通(KADOKAWA)」「小学館」など、信頼できる大手出版社や公式レーベルのものですか? 「販売元:Amazon」を信頼しすぎないように。
  2. 発売日の矛盾 ゲームの発売日より前、あるいは発売直後すぎませんか? ゲーム発売同時発行本を除き、検証期間のない攻略本は存在し得ません。
  3. 表紙 よくわからない謎キャラクターが写っていませんか?
  4. 著者の表記 聞き慣れない個人名や、不自然な英語名になっていませんか?
  5. 概要説明文の日本語 「この本はあなたの冒険を助けます」のような、機械翻訳特有の不自然な日本語ではありませんか?
  6. 価格とページ数のバランス ページ数が少ないのに、数千円の高値がついていませんか?
  7. レビューの中身 星の数だけで判断せず、テキストを読んでください。「中身がない」「詐欺です」「AI生成っぽい」という具体的な警告レビューがあれば、それがもう真実です。

賢い選択でゲームを楽しもう!

幸いなことに、現代には公式から発売される正規の攻略本や、有志が運営する信頼できる攻略Wiki、動画などが充実しています。あえて怪しい非公式本に手を出す必要はありません。

「公式だと思って買ったら偽物だった」 そんな悲しい事故を減らすために、本記事が少しでも参考になれば幸いです。

怪しい攻略本に惑わされず、浮いたお金でゲーム本編や公式グッズを楽しんでください。皆さんのゲームライフが充実したものになることを祈っています!

 

 

<あとがき>

ちなみに、記事内で触れたVジャンプブックスの『ドラゴンクエストVII Reimagined』攻略本。結局どうしたかと言うと、ゲーム発売翌日(2月6日)の仕事帰りに本屋へ寄りました。

しかし、売ってなかった!

やはり実店舗は入荷が遅いときがありますね。

まさにこれこそ「欲しいものがピンポイントで売ってない現象」のひとつなんだよなぁ……と肩を落としつつ、結局Amazonでポチりました。

そして8日、無事に本が到着。


さっそく中を確認してみたんですが、公式本とはいえ1点だけ「惜しい!」と思ったことがありました。

マップ上に「宝箱」の位置と中身はバッチリ記載されています。ただ、「ツボ」や「タル」、「タンス」から手に入るアイテムの収集リストまでは載っていなかったんです。HD-2D版の『ドラクエ3』や『ドラクエ1&2』のVジャンプ本にはリストだけは記載されていたので、てっきり今回も網羅されているものだと期待していました。そこだけがちょっと残念!

とはいえ、怪しい偽攻略本に比べれば情報の信頼度は段違いですし、何より紙でデータを見ながらプレイするワクワク感は代えがたいものがありますね。

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