風水(堪輿)とは? 風水の種類と気の流れ
「気は風に乗(じょう)ずれば散(さん)じ、水に界(へだ)てられれば即(すなわ)ち止(とど)まる。古人はこれを聚(あつ)めて散ぜしめず、これを行いて止めるあり。ゆえに、これを風水(ふうすい)という」
有名な郭璞(かくはく)の著した「葬書」の一説です。
「風水」は、古代中国の考え方で、大地の「気」の流れを掴み、物事の判断の役に立てようというものです。(別名:堪輿(かんよ))
つまりは、気の流れを調べて、どこにどのような気が集まるかを解明し、不運を避け、開運をはかるのが風水なのです。
「風水」の起源は、古代中国になります。
「気」の流れを研究し、都をつくるために幸運を呼ぶ土地を見つけたり、軍を効果的に配備したりするために用いられていました。
本来、国を興す土地を見出す為の術とされ、一般の人ではなく、皇帝が学ぶ学問でした。風水術は秘密にされていたそうで、その秘密を破った者は殺されたりしたそうです。
皇帝家の滅亡後は、秘密ということはなくなり、それが広く知られるようになったとか。
現在は、全国各地に風水師が現れ、いろいろな流派、やり方があり、それぞれの風水術があります。
「風水は迷信だ」「胡散臭い」などと思っていませんか?
でも、風水の基本を学べば学ぶほど、実は理にかなった学問だということがわかります。
悪い気を呼び込むのも、良い気を呼び込むのも、すべてはあなた次第です。
「風水」という知恵を上手に活用し、自然と調和しながら、無理なく幸せな生活を送っていきましょう。
風水の種類
風水は吉凶をみる対象によって、次の3種類に分けられます。
- 地理風水(ちりふうすい)
- 陰宅風水(いんたくふうすい)
- 陽宅風水(ようたくふうすい)
それではひとつずつ説明していきましょう。
まず、「地理風水」
これは読んで字のごとく「地の理(ことわり)」をみる風水です。国家建設や都市計画など、大規模な事業計画で用いられます。
中国・韓国の都はもちろん、日本の京都(平安京)は、この地理風水によって建設されました。
次は、「隠宅風水」
お墓やほこら、廟などの場所を選ぶための風水です。先祖を風水上良い場所(龍穴)に埋葬することで、その良い影響を子孫に与えることを目的としています。
陰宅風水の例としては、中国明王朝の陵墓である明の十三陵が有名です。
最後に、「陽宅風水」
人(生物)の居住空間のための風水で、家に良い気を招き入れ、悪い気を払うことを目的としています。
現在、一般的に風水といわれるのは、この「陽宅風水」になります。
風水の基本は、気(エネルギー)の流れ
風水を実践していく上で、もっとも大切で、基本となるのが「気(エネルギー)」です。
「気」は目には見えませんが、全てのものに存在するエネルギーで、地球上の全てのものが「気」を発していてそれが人間に影響を与えていると考えてください。
風水でいう「気」には天地人の3種類があります。
- 「天の気」は、宇宙に満ち、天からふりそそぐ力。
- 「地の気」は、大地から発せられる力。
- 「人の気」は、人から生まれる力。
風水は、大地の「気」の流れを捉えますので、特に大地の(エネルギー)を重要視します。
「気」を上手に活用していくこと、それが風水の基本となり、成功につながるのです。
≪良い気が出やすい場所≫
商店街(活気のある場合)、緑の多い公園、
学校や保育園 など
≪悪い気が出やすい場所≫
病院、お寺(菩提寺は除く)、墓地、ゴミ捨て場、
複雑な形の建物、廃墟、汚れた川、交通量の多すぎる大通り など