SFC シャイニングスコーピオン パーツ一覧解説 モーター&ギヤー編
「SFC ミニ四駆シャイニングスコーピオン」に登場するモーターとギヤー他のパーツ一覧と性能の解説。
マシンのスピード(回転数)と力強さ(トルク)に最も影響を与えるのが、モーターとギヤーです。これらの組み合わせにより、マシンがスピード重視なのか、トルク重視であるのかのキャラクター性が決まります。それほどまでに重要なパーツということです。
また、モーターとギヤーの組み合わせはシャイニングスコーピオンのカラーリング変化に影響を与えます。シャイスコの色変化について詳しくはこちら
パーツ概要 【モーター】
バッテリーに蓄えられた電力を回転する力に変換する「モーター」は、ミニ四駆の性能に大きな影響を与える重要なパーツであり、車に例えるならばエンジンに相当します。
本作では回転数やトルクが異なる5種類のモーターから選んで装備することができます。
まずはモーターについてですが、各モーターには異なる特性があります。たとえば、レブチューンとトルクチューンを比較すると、レブチューンは回転数が高いので直線での最高速が速くなります。一方、トルクチューンはトルクが高く、加速や登り坂での性能が優れています。したがって、スタートダッシュやコーナーリングにはトルクチューンが適しているのです。コースのレイアウトによって最適なモーターを選ぶことが大切です。
<モーター性能の見分け方>
消費電流(POW.CNSP.):モーターに流れる電気の量を示します。消費電流が大きいほど電池の寿命が短くなります。
最大回転数(MAX-REV.):1分間にモーターが何回転するかを示します。回転数が多いほど速いスピードが出せます。
最大トルク(MAX-TRQ.):物を動かす力を表します。トルクが大きいほど、上り坂でのパワーの低下が少なく、素早いスタートダッシュやコーナーからの立ち上がりが可能です。
パーツリスト(モーター)
icon | パーツ名 | Pt | 重量(g) | 消費電流(mA) | 最大回転数(rpm) | 最大トルク(g-cm) |
---|---|---|---|---|---|---|
トルクチューン | 30 | 17.0 | 1200 | 13600 | 14.5 | |
カーブや上り坂でもパワーの低下が少なく、加速力に優れたトルク型モーター。電池やギヤーの消耗も少なく、もっとも省エネなモーター。 | ||||||
レブチューン | 30 | 17.0 | 1500 | 17600 | 10.0 | |
ストレートの多いハイスピードコースに適した高回転型モーター。「レブ」とは回転という意味。キット付属のノーマルモーターよりも回転数が多く、長いストレートでのトップスピードの伸びが魅力。 | ||||||
ハイパーダッシュ | 33 | 17.0 | 1600 | 19000 | 15.0 | |
回転数とトルクのバランスが取れていて加速、最高速ともに強化されたモーター。高性能モーターの第1号として発売されたモーターで、ハイスピードコースからテクニカルコースまで、あらゆるコースで高い性能を発揮。共通予選、サマーレース決勝、オータムレース決勝、S.G.J.Cで使用可。 | ||||||
マッハダッシュ | 35 | 17.0 | 1900 | 20800 | 15.0 | |
ハイパーダッシュモーターの巻線・巻数を改良して、トルクはそのままに、回転数を約10%アップさせたモーター。放熱フィンを付けていても、60秒以降に熱ダレを起こしてしまう。オータムレース決勝、S.G.J.Cで使用可。ゲーム中の公式大会ではこのモーターに変換される。 | ||||||
ウルトラダッシュ | 60 | 17.5 | 4000 | 24000 | 20.0 | |
抜群のトップスピードの伸びに加えて、連続するコーナーや急な登り坂でも鋭いダッシュ力を発揮する本作最強のモーター。消費電流が多いので電池は二カドを推奨する。熱ダレに関してはマッハダッシュに同じ。S.G.J.Cで使用可。 |
パーツ概要とリスト 【ギヤー】
そのままでは速すぎるモーターの回転を、マシンを走らせるのにちょうどいい回転数まで落とし、パワーをタイヤへと伝達する役目を担う「ギヤー」も重要なパーツです。
最初から所持している2種類のギヤー以外にも、2種類のギヤーが模型店で売られています。
ギヤの組み合わせは 「ギヤ比」と呼ばれる数値で表されます。これはタイヤが1回転するのに必要なモーターの回転数を示す比率を表しており、例えば「5:1」であれば、モーターが5回転したときにタイヤを1回転させるギヤの組み合わせであることを示しています。
ギヤ比の左側の数字が小さくなるほど回転が速くなりますが、トルクが下がります。逆に左の数字が大きくなるとトルクが増えますが回転は遅くなるのです。
ギヤ比を変えることで、モーターの能力を最大限に引き出せるのでギヤ比のセッティングは、モーターとの組み合わせも重要なポイント。例えば、高回転型のモーターにトルク重視型のギヤを組み合わせることで、モーターの弱い要素を補えることが可能です。
ギヤーもモーターと同じく、最高スピードを重視したいならギヤ比の小さいものを、スタートダッシュやコーナーリングなどテクニカルを重視したいならギヤ比の大きいを使うというのが基本的な考え方ですが、このゲームではコースのレイアウトによって、どのギヤ比が最適なのかというものはなく、実質的には最高速度を出せる超速ギヤーが唯一の選択肢となります。
また、ギヤーは一定時間ごとに決まった数値ずつ劣化して消耗していきます。何秒ごとに劣化するかは、どのモーターと組み合わせているかによって決まりますので、長時間のレースなどでは注意が必要。なお劣化値は、モーターをブレークインしたかどうかでも変わってきます。もちろんブレークインしたほうが有利。
icon | パーツ名 | Pt | 重量(g) |
---|---|---|---|
5:1 標準 | – | 0.9 | |
キットに付属する標準の5:1のギヤーで、スピードはあまり出ないものの、モーターへの負担が少なくパワーに優れる。 | |||
4:1 ハイスピード | – | 0.9 | |
トップスピードを重視した4:1の高速コース向きギヤー。大径ホイールを使っても、モーターにあまり負担がかからない。 | |||
4:1 スーパーカウンター | 25 | 0.9 | |
ハイスピードギヤーと同じくギヤー比は4:1であるが、こちらは軸受けにボールベアリングを組み込んでいるため、モーターパワーをより効率に伝える。序盤から終盤までお世話になるギヤー。 | |||
3.5:1 超速 | 30 | 0.9 | |
ギヤー比3.5:1の完全高速仕様。長い直線で最高速のトップスピードが出せる。主に小径ホイールと合わせて使うように開発されたギヤーであるが、大径ホイールと組み合わせでも問題ない。軸受けにはボールベアリングを使用。このゲームで最速を出すのに必須なパーツ。しかしコースアウトの可能性が高くなる。また、高回転モーターと組み合わせると、消耗が早いのが欠点。 |
パーツ概要とリスト 【熱ダレ防止パーツ】
<熱ダレについて>
モーターが回転すると、ローターに巻かれているエナメル線が熱を発生し、またブラシとの間で摩擦熱が生じます。この熱によって、モーター内部の磁石の力が弱まったり、エナメル線を覆っている樹脂が溶けて巻線同士が短絡したりすることがあります。その結果、モーターの出力が低下します。さらに、不良品や改造されたモーターの場合は、樹脂が焼きついて火を吹くこともあるのです。
スピードをアップさせてマシンの状態を維持するためには、モーターやギヤーの回転を効率よくタイヤに伝える必要があります。特に、モーターは長時間の連続運転で熱を帯び、パワーが低下する「熱ダレ」が発生します。そのため、放熱フィンなどを使用してモーターからの熱を逃がすことが重要です。
リアル志向であるこのゲームにおいても熱ダレの仕様が存在します。そして、ゲームの中でモーターが発熱し始める時間は決まっています。それはズバリ、スタートから30秒後ごとです。つまり、30秒以内で走るコースでは、放熱フィンは必要ないということです。
icon | パーツ名 | Pt | 重量(g) |
---|---|---|---|
放熱フィン | 10 | 0.5 | |
モーターに取り付けて放熱効果を高め、発熱によるパワーダウンとモーターの寿命を伸ばす。30秒以上かかるレースでは、装備しておきたいパーツ。 | |||
アルミモーターサポート | 10 | 0.5 | |
シャーシ後部とモーターの間に差し込んで、モーターをより確実に固定。ジャンプなどの激しいショックでもモーター取付部が安定し、パワーを確実に伝え、走りの信頼性を高める。さらに、アルミ製なので熱を効果的に逃がし、モーターを冷やす効果も期待できる。 |